冬か
大学の始めの頃は、頭を変な色にして原宿にいそうな人みたいな洋服をきて、映画館をはしごしたり、美術展に行ったり、ピアスをあけまくってみたり、毎日興味もない人間と次々と会ってみたり。
あのときはそれすら苦しく無意味なことだと思ったが、今考えるとその方が楽しかったのかもしれない。
今の自分は何をすることも無意味に感じてやめてしまった。
絵を描いたり写真を撮ったり人形を作ったりしても面白いと感じなくなった。
熱中できるのは家にいる動物を撫でることくらいだ。
仕事が忙しく夜中も出ることも多いので自分の時間がなくていやだと思うけど、自分の時間があったところですることはないのかもしれない。
前の仕事は3連休4連休が普通にあったので、よく遠出できて良かった。
1人で知らない街へ行くと自分が何者かになれたような気がして気分が良かった。
でもそんなのもただの気休めでしかなく、自分には元々楽しむ才能がなく、斜に構えて人間を嫌い、とにかくいつも厭世的でぐちぐちとしている。それが敗因だろう。